課題
武蔵野美術大学通信教育課程 通信課題 コミュニケーション研究Ⅱ>課題の内容
自分が暮らす地域で、素敵なものや人を取材し、そのルポライトを作成しA3で8枚程度にまとめること。
作品概要
大分県大分市佐賀関町の丸和味揚げ店に取材を申し込み、撮影をさせていただいた。
制作年
2020-2022年
制作時間
- 企画:
- 50時間
- 取材準備:
- 10時間
- 取材、撮影:
- 3時間
- その他撮影(風景、食品等):
- 50時間
- 写真レタッチ:
- 20時間
- エディトリアルデザイン:
- 30時間
ターゲット
東京在住の方。比較的裕福で、時間にも余裕のあるグルメな方
作品詳細
【企画コンセプト】
大好きなからあげ店の魅力を伝えて、過疎化の進む地方の町を盛り上げたい!
大分県の佐賀関町は過疎が進行するよくある田舎の猟師町です。 関アジ関サバというブランド魚以外には特筆することもないこの町を盛り上げるコミュニケーションツールを作成したいと考ました。 美しい海と穏やかな街並みはこの街の大きな魅力ではありますが、そのような田舎町は全国のいたる所に存在します。 しかし、とびっきり魅力的な店主と美味しいからあげならキラーコンテンツになると思いました。
【目標】
「飛行機に乗ってからあげを食べに大分県に行こう」 と思ってもらえるもの
課題開始当初は、「取材をもとに吉祥寺キャンパスで展示を行う」という課題であったため、
「展示を見に来てくれる東京在住の方に『遠くてもわざわざ食べに行きたい』と思ってもらえるようなもの」をコンセプトとし
課題制作をスタートしましたが、
コロナ禍で課題が「紙媒体のものの作成と提出」に切り替えられたため、ターゲットと成果物の間に多少のずれが生じました。
出力メディアが変わっても、「このからあげを食べるためだけに飛行機に乗ってわざわざ大分県まで出かけよう」と思ってもらえる程度のものを作りたい、という熱量は変わらずに作成しました。
「飯テロ」を目指したグラビア感
見た瞬間「美味しそう」と思ってもらえるような「飯テロ」を目指したページです。 シズル感を出すためにからあげを温め直してからオイルをかけて撮影し、湯気を合成しました。
「本当に美味しい逸品」を紹介するタウン誌風。
「飛行機に乗ってわざわざからあげを食べに行きたい」と思ってもらうためには、「クオリティが低くても学生が一生懸命作ったことが伝わるもの」ではなく、 ある程度の「本物感」とでもいうような雰囲気が必要だと思いました。 『Discover Japan』や『TRANSIT』などをお手本にしました。
田舎町でしか実現できない”体験型飲食”
「地域の素敵な景色も紹介して欲しい」という取材先の要望と、 自分がからあげを買った時はいつも近くの海でつまみ食いをすること、 つまみ食いが一番美味しいという常連さんの声などを凝縮させたページです。 このような食べ方ができるのも田舎の魅力です。
【事後報告】
取材をきっかけに得た、想像以上のもの
初めての取材でわからないことだらけでしたが、下調べや質問事項の検討に時間をかけて取材に臨みました。 この取材をきっかけに、お店の方に仲良くしていただき今も交流が続いています。 完成した冊子をお店にお持ちしたところ、 からあげを買いに来たお客さんが手にとって読んでくれると、 とても喜んでくださり増刷の注文をいただきました。