課題
武蔵野美術大学通信教育課程 通信課題 パッケージデザイン>課題の内容
1辺10cmの立方体でパッケージングし、郵送で提出すること。内容物はお米、コーヒー、小豆、ジェリービーンズのいずれかを選択のこと。
作品概要
ジェリービーンズのパッケージ作成及び、ジェリービーンズを販売するカフェ兼雑貨ショップのブランディング。パッケージデザインの課題ではありましたが、商品の陳列場所や販売の規模なども想定し、ジェリービーンズを販売するカフェのブランディングを同時に行いました。
制作年
2021年
制作時間
- 企画:
- 20時間
- 素材検討、探索:
- 40時間
- イラストレーション:
- 50時間
- 形状検討、展開図作成、組み立て:
- 100時間
- グラフィックデザイン:
- 30時間
- 粘土形成:
- 20時間
- ロゴ作成:
- 10時間
ターゲット
30〜40代女性。 無理せず楽しく、体にも地球にも優しいものを求める。
作品詳細
【商品企画】
安心して子どもに食べさせられるジェリービーンズ。
カラフルなジェリービーンズの詰まった箱は、自分にとって夢や憧れのようなものであると同時に、人工着色料じみた色合いがちょっと怖くもあるものでした。そこで「ナチュラル志向の母親も安心して子どもに与えられるジェリービーンズを」という商品企画をしました。
【パッケージの設計コンセプト】
紙とプラスチックの分別をしやすいパッケージ。
食品それ自体の可愛さと人工着色料じみていない色合いを伝えた方が説得力があると考え、
内容物が見えるようにデザインしました。
また、ナチュラル志向の方は、環境問題への関心も強い傾向にあることから、「廃棄の際に分別しやすいパッケージ」
をパッケージデザインのコンセプトにしました。
紙とプラスチックをのりなどで貼り合わせることを最小限にしつつ、パッケージとしての機能と美しさを維持できるよう設計しました。
【ブランディング】
無理なく身体と環境にちょっと良いものを。
本気のヴィーガンではないけど、「できる範囲で無理なく楽しく身体と環境に良いものを求める女性」をイメージして、「悪いものを除く」のではなく、生活に少しだけ「ナチュラルなものを足す」という意味を込めてplus natureというブランド名にしました。 シンボルマークの鳥は、オーナーさんが鳥好きで、カフェが木に囲まれた自然の中にあるという設定によるものです。
【パッケージのビジュアルコンセプト】
ナチュラル・大人かわいい・楽しい・カラフル
「できる範囲で無理なく楽しく身体と環境に良いものを求める」というコンセプトから、楽しくてナチュラルで優しげなイラストを、水彩タッチで描き、外箱のパッケージにしました。木に囲まれた自然の中にあるカフェをイメージしつつ、抽象的かつ物語ありげに描きました。 出力は、様々な紙で試した結果、水彩紙へのインクジェットプリンターのインクの滲み方が可愛かったので水彩紙を使用しました。
「食べたい」と感じられるサイズに。
課題のお題通りに100mmの立方体にジェリービーンズをそのまま詰めると、かなりの大容量になってしまいました。DEAN&DELUCAやカークランドなどの海外の製品は大きなサイズでも販売されていますが、日本のmeiji Poifullや、kasugai つぶグミは50g~100g程度です。日本人の女性が「食べたい」と感じることができるようにするには、小分けにする必要があると思いました。
「フレーバー」と「おいしそう」を直感的に伝える。
4つの個包装に分けるようにし、それぞれにハーブティのブレンドのようなイメージで HAPPY/BEAUTY/RELAX/REFRESHという名前をつけました。 そしてそれぞれイメージに合うような5つの味のフルーツとハーブで構成しました。 個包装のラベルは、4種類のイメージを明確にすること、フレーバーである5種類のフルーツとハーブを直感的に伝えることを目的に作成しました。 イラストは「美味しそう」に見えることを最優先に描きました。
個別に人の手に渡されることも想定。
それぞれのパックを個別にプレゼントとしても使ってもらえるようにと考えました。したがって、外箱なしに商品が購入者から別の方へ渡った時のために、内箱の中にリーフレットを入れて改めて化学調味料無添加であることをお伝えできるようにしました。また、内箱それぞれに賞味期限や食品成分表示をつけました。