課題
武蔵野美術大学通信教育課程 卒業制作
作品概要
広告作品見られる現実の空間的、物理的な秩序を意図的に逸脱する表現について 文学の「レトリック」の構造に当てはめて分析し、論述した文章および図を作成。 エディトリアルデザインと、カバーなどのブックデザインを行いました。
制作年
2022-2023年
受賞
2022年度卒業・修了制作 優秀作品賞
https://selected.musabi.ac.jp/y2022/cc/s18
制作時間
- 企画:
- 100時間
- 執筆:
- 300時間
- グラフィックデザイン(図解等):
- 100時間
- 編集デザイン:
- 50時間
- 装丁デザイン:
- 30時間
- 紙の検討:
- 10時間
- 試し印刷:
- 2時間
ターゲット
デザインを学ぶ人、文学が好きでデザインにも興味がある人、デザイナーの方、 その他の方
作品詳細
【デザインコンセプト】
知性を感じられるデザイン。
「知性」をコンセプトにエディトリアルデザインを行いました。 本文のフォント、フォントサイズ、行間、余白の分量や取り方などを詳細に検討し 一冊の本としても見開きとしても知性を感じさせつつ本としての読みやすさを追求しました。
難解な内容をわかりやすく伝えたい。
多少哲学的な内容であったため、 難解に傾きがちな内容をわかりやすく伝えるため取り上げた作例ごとに 図解を作成しました。
【企画概要】
記号論に依拠した「レトリック」の構造への広告のビジュアルの代入。
文学に《レトリック》というものがあります。 少し変わった言葉使いで、辞書通りの意味とは異なる内容を表現したり、別のものに喩えることでモノやコトの解像度を上げる技法です。 この技法がデザインの考え方に似ている気がしました。 現実の空間的、物理的な秩序を意図的に逸脱する表現、モノがもつ意外な、または忘れていた大切な意味を喚起させる組み合わせ。 そしてそれらは特に広告の表現に多く見られるのです。 文学のレトリックの構造に広告のビジュアルを当てはめてみることで、何か一定のルールを見つけることができるのではないかという仮定のもと、 49の広告作品を分類し、分析してみました。そして構造を図化したところ、レトリックの種類ごとに同様の構造を取り出すことができました。 その分析結果を文章と図にし、作例とともにまとめて本にしました。